RTA in Japan Summer 2021に出た感想とか

実は今回でRTA in Japanは4回目の出場でした。

・2017年夏:スマブラDX イベント戦
・2019年夏:ロックマンZXA マニアモード
・2019年冬:スマブラDX ターゲットをこわせ
・2021年夏:GB版ドンキーコング All Items  (←今回)

■応募~当選

今回はGB版ドンキーコングで応募をしたが、2020年の年末のRiJにも同内容で応募していた。確か当時は1時間20分台で微妙な記録だったので、落選してもやむなし。今回申請した記録は旧記録ではあるがWRであったため評価されたのだろうか。このゲームをより多くの人に知ってもらえる絶好の機会だと思うと、今回当選して本当にうれしく思った。採用していただきありがとうございました。

■~お盆休み前

とはいえ最近仕事がかなり忙しく、お盆に入るまでの間は全く練習できなかった。おそらく仕事人生の中で最も忙しい時期だと思う。このご時世により在宅環境が整っているため、休日でも手軽に会社の資料読んだりすることもできてしまい、なんだかんだでRTAはもちろんいろいろなことを後回して仕事優先にしがちだった。かなりストレスも溜まってきていたので、夜な夜なスマブラDXをしまくってメンタルを保っていた時期もあったなぁ。なのでお盆休み前まではほとんど練習ができなかった(し、する気力も湧かなかった…)。ちなみに自分は組み込みソフトウェア設計の仕事をしている。気になる人は配信の時にでも聞いて。

■本番直前

やっとの思いでお盆休み…と思ったら休日出勤が確定していたため、RTAの練習に本格的に取り組んだのは本番5日前くらいのことだった。最終日の出番で本当に助かったと思っている。練習では配信で記録狙いの練習をするだけでなく、裏で通し練習かつ解説練習をしまくって何とか本番までには間に合ったかなという印象。台本の用意は無しで、毎日お風呂に入りながら解説の練習とかしまくっていたり。

■本番

前回のRiJでターゲットをこわせ!を走った際は操作が忙しい上に、オフラインイベントであったためアホみたいに緊張し、もういっそのこと解説しないスタイルを突き通した。が、解説をしてほしいという要望がたくさんあったような気がしたから、今回は解説多めに入れた。意識したことはあんま解説することはないと思ったところでも、実況みたいな感じで画面で起こったものをあるがままに伝え、場のつなぎをしたら何となくそれっぽくなったんじゃないかなと。オンラインであったため、走っていくにつれて徐々に落ち着いてプレイできたかと思っていたが、解説を聞き返してみるとやはり言っていることがおかしい場面もチラホラあった。意識が足らんかったのかなぁと。(ポリーンの悲鳴の事をポリーンの鳴き声って表現してておかしいことは、アーカイブを見直して1分くらい考え込んで初めて気づいた。)

■完走した完走

思ったよりこのゲームを懐かしいと言ってくれる人がいてうれしかったです。

今回走った目的はGB版ドンキーコングという神ゲーを布教するため。走っている最中にも言ったけど、ホンマにサイコーなゲームなんっすよ…。GBソフトの中でもかなり完成度が高いゲームではあるが、タイトル面で不遇を受けているのかあまり知名度がない印象。(Twitterを見ても"スーパー"ドンキーコングGBと勘違いしている人がチラホラいたし…)。でも「このゲーム懐かしい!」と知っている人たちの反応を見ることもでき、その反応を見るだけでめちゃくちゃうれしかった。知らない人も今回のRiJをきっかけでプレイしていただけたらもう何も言うことはないです。

3DSにて315円でVC発売中なので是非プレイしてみてください!

www.nintendo.co.jp

RTAにハマったきっかけ

こっからはRiJとは関係ない話だけど、せっかくなので。
自分はもともとスマブラDX勢で対戦ゲームとしてガチっていたが、今となってはRTAとしてプレイする機会が多い。きっかけは2019年冬のRiJを参加した際にHiSTさんから受けたインタビューで答えた。

rtagamers.com

これはこれで本当のことで、最終的な踏み出しはルカさんの走りを見てということで事実ですが、その前段階でいろいろ思い悩んでいる時期がありました。

ホンマのこと言うと当時はスマブラDXに少し飽きが来ていた。

当時は毎月のようにスマブラDXの大会があり非常に恵まれた環境ではありましたが、毎度ながら同じメンバーの参加であり結果も毎回同じようなものである程度決まった人が入賞する。スタッフの方々は遠方から来ている人が多く、毎回会場の予約やクッソ重たいブラウン管テレビを何十台も運んで準備をしていただけた手前で少し言いづらいが…(まぁ自分もスタッフとして手伝ってたことあったし、ええやろ)。贅沢なことに毎回おんなじことの繰り返しで飽きてしまった。そりゃ結果出せないのは自分の実力不足でもあるが、ドクターマリオは使い手が少なく、オンライン対戦のない本ゲームではオフでしか対戦の機会がなかったため、モチベーションを維持するのがつらいんですよこれが。そうしていくうちに何故か大好きなスマブラDXの事がだんだんと嫌いになっていき、トレーニンモードで操作練習をすること自体が嫌になってしまう現象に見舞われた。

そんなことでいろいろ思い悩んでいた時期がありましたが、どういうきっかけか当時は下記のウメハラさんの動画の1:32:35~の答えが非常に印象に残っている。

youtu.be

・視点を変えるとまた新しい遊び方が見つかる。
・遊びなんてのは人が作った範囲だから飽きちゃうだけであって新しい遊びを自分なりに開発していけば無限に見つかっているものだと思う。
・今見えているものがすべてじゃない。
・メーカーはこういう風に遊ばせようとしたかもしれないけど、そのメーカーの思惑を超え、まさかこんな遊び方をするとは思わなかったっていう遊び方を子どもに教えていく。

辺りが印象に残っている。今まではスマブラDXというゲームを対戦ゲームとしてでしか見てなかったですが、それとは別の取り組み方もあるのかといろいろ考え直し、改めてスマブラDXと向き合てみようと考えていた。そんな中でRiJと出会い、スマブラDXを対戦ゲームとしてではなく、RTAとして取り組んでみたいと思った(HiSTさんインタビューへ続く)。

この考え方の軸は自分の中で強く持っている。

そして今となっては対戦やRTAだけでなく、TAS動画や音MAD動画など幅広く手掛けていき、これまで以上にスマブラDXの魅力に気づくことができた。改めて、このゲーム神ゲーやなって。

更に、昔遊んでいたゲームも改めてRTAという遊びをしてみれば、さらにそのゲームの魅力をより深く体験できるのではという考えに至った。ロックマンZXAや今回のGB版ドンキーコングを走ろうと思ったきっかけも、この考え方が軸となり元となったからである。昔ながらやり込んだ大好きなゲームだから、たとえ記録が出ずとも苦ではい。特にアクションゲームは操作しているだけで楽しい、手を動かしているだけで楽しい。

ただし乱数要素が絡むTAとかはダメだと思う。Zチェイサーを許すな。

なのでRTAという遊び方は、自分の中で本当に大きな影響を与えたのであった。RTAというプレイスタイルに出会うことができたRiJには本当に感謝しています。ありがとうございました。

■今後の予定

そういえば今年の11月でスマブラDXは20周年です。キリがいいですね。
というわけで裏で粛々と例の動画を作っていたりします。3作目ですね。
お楽しみに!